夜になると、屋根裏から「カサカサ」「バサバサ」という音がして、昼間は静かになる。そういう経験をされている方から、ときどき「これってコウモリですか?」という質問をいただきます。
『ガイノワ』のシンです。夜間だけ音がするケースは、コウモリの可能性が十分に考えられます。ただ、ネズミが原因のこともあるので、音の出方やフンの形で一度見分けてみてほしいんですね。
この記事では、屋根裏の音がコウモリかどうかを確認するポイントと、放置せずに相談を考えたい目安をお伝えします。
夜間限定の音はコウモリを疑う
コウモリは夜行性で、夕方ごろに外へ出て、夜明け前に戻ってきます。そのため、昼間は静かで夜だけ音がするという場合、コウモリが屋根裏にいる可能性が高めです。
聞こえやすい音は「カサカサ」「バサバサ」「パタパタ」といった羽音や移動音です。繁殖期にあたる6〜7月は、子どもの動きも加わって音が増えるケースがあります。
コウモリとネズミ、音で見分けるポイント
実際のところ、音だけで正体を断言するのはなかなか難しいです。ただ、音の種類と出るタイミングを組み合わせると、ある程度見分けやすくなります。
- コウモリが出しやすい音
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「カサカサ」「バサバサ」「パタパタ」といった羽音・移動音。夕方から夜明け前に集中し、昼間はほぼ静か。かじる音はしない。
- ネズミが出しやすい音
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「トトト」という足音や「カリカリ」「ガリガリ」という建材をかじる音。夜間だけでなく昼間も動くことがある。音に重みと継続感がある。
「かじる音がするかどうか」は、わたしが最初に確認したいポイントです。コウモリはものをかじらないので、「ガリガリ」が混じっているならネズミの可能性が高くなります。
フンで原因を絞り込む
音だけで判断しにくい場合は、フンの形と場所を見てみてください。軒先やベランダの手すり、屋根の下あたりに黒くて細長い粒が落ちていたら、コウモリのフンである可能性があります。

コウモリのフンは乾くと崩れやすいのが特徴です
ネズミのフンは黒っぽくて細長いという点では似ていますが、コウモリのフンは昆虫を食べているため、乾燥するとパリパリと砕けやすい質感です。屋根の下や外壁のそばで見つかった場合は、コウモリの可能性がひとつ上がります。
放置するとどんな影響が出るか
屋根裏にコウモリが住み着いている状態を長く続けると、フンと尿が蓄積して建材や断熱材が傷んでいきます。カビが発生してアレルギー性鼻炎や気管支への影響が出ることもあり、空気を通じて室内に広がるケースも報告されています。
また、コウモリにはダニやノミが付きやすく、それが別の問題につながることもあります。フンの量が増えるほど対処にかかる手間と費用も大きくなりやすいので、「まだ大丈夫」と後回しにしすぎないほうがいいケースです。
自分で見てよい範囲と注意点
屋根裏を外から眺めて侵入口らしき隙間を確認するのは、自分で見てよい範囲です。軒下や換気口のあたりに1〜2センチほどの隙間がないか、外壁の裂け目がないか、まずは地上から目で追ってみてください。
ただし、コウモリは鳥獣保護管理法の対象で、自分で捕まえたり殺したりすることはできません。市販の忌避スプレーを使って追い出しを試みる方法はありますが、屋根裏の内部に入っての作業や、高所での封鎖は専門業者に任せるのが安全です。
業者へ相談を考えたい目安
次のような状況が出ていたら、自分で様子を見るより相談を先に考えたほうがよいと思っています。
- 夜間の音が1週間以上続いている
- 軒先や外壁にフンが目立つ
- 屋根裏から臭いが下りてきている
- 侵入口らしき隙間が高所にある
- 音の出どころが複数箇所にわたる
いずれか1つでも当てはまる場合は、まず電話やメールで状況を伝えて現地調査を依頼してみてください。現地調査は無料で対応している業者が多く、そこで侵入口の場所やフンの状態を確認してもらうと、次の判断がしやすくなります。
音の正体を確かめてから次を考える
夜間に屋根裏から聞こえる音は、コウモリとネズミのどちらかで対応が変わります。まずは音の種類(かじる音があるか)、時間帯(昼間も続くか)、フンの有無をひとつずつ確認してみてください。それだけで、相談するときの話がぐっとしやすくなります。
コウモリの場合は法的な制限もあり、追い出しのタイミングや方法に注意が必要です。春から初夏の繁殖期に入る前が動きやすい時期とされていますが、音が気になり始めたらまず状況だけでも確認しておくとよいと思います。
「音がするけど、これがコウモリかどうかまだわからない」という段階でも、相談は受け付けてもらえます。判断に迷ったまま時間だけが過ぎていくよりも、一度状況を話してみるほうが気持ちもすっきりします。












