横浜市のハクビシン駆除、自治体と業者の使い分けを考える

天井裏から物音がする、糞のにおいが気になる。そういうとき、まず頭に浮かぶのは「横浜市に相談できないか」ということではないでしょうか。

こんにちは、『ガイノワ』のシンです。今回は横浜市でハクビシンの被害に遭ったとき、自治体と民間業者をどう使い分けるかについて、実際に確認した内容をもとに書いています。

「自治体に頼めばタダで駆除してくれる」と思っていると、状況によっては対象外になることもあります。ここをまず押さえておくと、あとで迷わずに済みます。

目次

横浜市にいるハクビシンの実態

ハクビシンは田舎の動物というイメージがあるかもしれませんが、横浜市内でも市全域にわたって生息が確認されています。もともとは南部の丘陵地を中心に多かったようですが、近年は都市部への適応が進み、区を問わず目撃情報が寄せられています。

横浜市みどり環境局によると、ハクビシンは体長60センチ前後で、鼻から額にかけて白い筋があるのが特徴です。夜行性で、同じ場所に繰り返し糞をする「ため糞」の習性があります。屋根裏に住みついたときの被害は、足音・糞尿のにおい・天井のシミ・ノミやダニの発生と、じわじわと広がっていくのが厄介なところです。

横浜市が対応してくれること

横浜市では、ハクビシンが屋根裏など住居内に侵入している場合に限り、専門業者による「はこわな」の設置と回収を実施している事業があります(予算に上限あり)。費用は市の負担で、相談窓口はみどり環境局公園緑地部環境活動事業課(電話:045-671-3448)です。

ただし、設置期間は1年間のうち一人あたり2週間まで。また、この期間内に捕獲できなかった場合でも、利用は1年に1度限りとなっています。「とりあえず市に頼めばいい」ではなく、条件と限界をある程度知っておくほうが後で困りません。

自治体の対象外になるケース

横浜市の事業が対象としているのは、屋根裏などの住居内に侵入している場合です。以下のような状況は、原則として事業の対象外になります。

  • 庭に現れる・通り抜けるだけ
  • 庭やベランダにフンをされる
  • 家庭菜園の野菜を食べられた
  • 屋外の生ごみを荒らされた
  • 庭で飼っている金魚や亀が食べられた

庭で被害に遭っているだけでは、捕獲事業の対象にならないのが現状です。こういったケースでは、まず誘引物を除去するなど環境を変える工夫から始めることが市のガイドでも案内されています。

屋根裏被害で最初に確認したいこと

天井から音がするとき、すぐに「業者を呼ぶか、市に頼むか」と考えがちですが、わたしならまず状況を少し整理してから動きます。

音がするだけなのか、天井にシミが出ているかで次の動きが変わる

音だけなら、まず市への相談から入るのも一つの選択肢です。一方、天井にシミができている、糞尿のにおいがする、ノミやダニが発生しているという状態であれば、捕獲だけでなく清掃・消毒・侵入口封鎖まで必要になります。この範囲になると、市の事業だけでは対応しきれない部分が出てきます。

民間業者に相談する目安

次のような状況になっていたら、民間業者への相談も並行して考えてよい段階です。

  • 天井にシミや染み出しがある
  • 糞尿のにおいが室内に漂っている
  • ノミやダニが発生している
  • 断熱材が荒らされている可能性がある
  • 市の事業で捕獲できなかった

市のわな設置は捕獲が目的であり、清掃・消毒・侵入口の封鎖は含まれません。捕獲後にそのままにしておくと、別の個体が同じ場所から入ってくることもあります。ハクビシンには帰巣本能があるため、入り口を塞ぐ工程が再発防止のうえで重要です。

業者に頼むときの費用感

民間業者に依頼する場合の費用は、作業の範囲によって大きく変わります。追い出しだけなら数万円台のこともありますが、清掃・消毒・侵入口封鎖まで込みになると、屋根裏の広さや侵入口の数によって10〜30万円程度になるケースが多いようです。

追い出し・捕獲

燻煙剤・忌避剤による追い出し、または捕獲器の設置と管理。捕獲器は1個あたり15,000〜30,000円程度が目安。

清掃・消毒・消臭

糞・巣の回収は12,000〜30,000円程度、殺菌消毒は1㎡あたり500〜1,000円程度。ノミ・ダニ駆除が別途必要になる場合もある。

侵入口封鎖

1㎡あたり700〜900円程度。屋根と屋根の重なり部分、通風孔、増築部分のすき間など、複数箇所になるケースが多い。

見積もりを取るときは、追い出し・清掃・封鎖・保証のどれが含まれているかを確認してから比べることをお勧めします。含まれる作業の範囲が違うと、金額の単純比較では判断しにくいからです。

自治体と業者、どう考えるか

横浜市の事業は、費用負担なしで使えるという点では大きなメリットがあります。ただし対象条件があり、清掃や侵入口封鎖まではカバーされないため、「市に任せればすべて解決」とはならないのが実情です。

まずは市の窓口(045-671-3448)に状況を伝えて、事業対象かどうかを確認するのが最初の一歩です。その上で、清掃や封鎖まで必要と分かった段階で、業者に複数見積もりを取る流れが、あわてすぎず判断しやすい進め方だと思います。

急いで決めなければいけない状況でも、見積もりだけは2〜3社から取っておくことをお勧めします。作業範囲や保証の有無によって、後から追加費用が出るかどうかが変わってきます。まずは市への電話1本から、状況の確認を始めてみてください。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ガイノワ」シン

害獣・害虫の被害や対処法、業者の選び方、料金の見方を、『ガイノワ』がひとつひとつわかりやすく解説しています。

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