こんにちは。夜になって部屋が静かになると、壁の奥からカリカリ、コトコトと音が聞こえる。姿は見えないのに音だけが続くと、ネズミがいるのか、放っておいてよいのか分からず落ち着かないものです。
『ガイノワ』のシンです。壁の中の音を調べるときは、音だけで正体を決めるより、聞こえる時間や場所、フンやかじり跡などを順に見たほうが、次に取る対応を選びやすくなります。
世田谷区には、住居内のネズミについて相談できる窓口があります。ただし、区が住宅内で駆除作業を行うわけではありません。賃貸住宅やマンションでは、管理会社や管理組合への連絡を先に考えたい場合もあります。
最初は音の正体を決めつけない
壁の中から音がしたとき、真っ先にネズミを思い浮かべる人は多いと思います。たしかに、壁内を走る音や何かをかじるような音は、ネズミが入り込んだときに現れるサインのひとつです。
ただし、建物の中では給排水管の伸縮、風で動く部材、鳥や別の小動物などによっても音が出ます。音がしたという事実だけでは、ネズミがいるとも、いないとも言い切れません。
最初に確認したいのは、音の名前ではなく、いつ、どこで、どのくらい続いたかです。正体を急いで決めるより、繰り返し方を見たほうが手掛かりになります。
音を記録すると相談しやすくなる
一度きりの音だったのか、毎晩ほぼ同じ時刻に聞こえるのかで、考え方は変わります。音がした日付、時刻、場所、音の長さを簡単に書き残してみてください。
スマートフォンを近くに置けるなら、録音しておく方法もあります。小さな音は実際に相談するときに説明しにくいため、音声や動画があると、管理会社や業者へ状況を伝えやすくなります。
記録するときは、次の項目をひとつずつ確認します。すべてを一晩で調べる必要はありません。今夜分かることだけ残しておけば十分です。
- 音が聞こえた時刻
- 壁や天井のどの位置か
- 音が続いていた長さ
- 走る音かかじる音か
- 何日続いているのか
毎回まったく違う場所から聞こえるのか、特定の壁に集中しているのかも見ておきましょう。壁の内部では音が伝わるため、聞こえた場所がそのまま生息場所とは限りません。
ネズミを疑うなら痕跡も見る
ネズミが住居内へ入っている場合、音以外にも痕跡が残ることがあります。黒っぽいフン、食品袋のかじり跡、壁際の黒ずみ、食べ物が荒らされた跡などです。
ここで一度止まりたいのは、似た痕跡をひとつ見つけただけで結論を出さないこと。フンのように見えたものが、虫の抜け殻や食べ物のかけらだったという場合もあります。
音と痕跡が重なっているかを見ると、相談の必要性を考えやすくなります。わたしなら、音だけの段階より、フンやかじり跡も見つかった段階で相談を急ぎます。
- 細かく走るような音
-
夜間に壁や天井の中を素早く移動する音が繰り返される場合は、小動物が入り込んでいる可能性を考えます。
- カリカリとかじる音
-
木材や断熱材、配線の周囲などをかじっている可能性があります。電気設備の近くから聞こえる場合は早めの相談を考えます。
- フンや食品の被害
-
音だけでなく、フンや食品袋の穴もある場合は、室内まで移動している可能性を考える材料になります。
フンを素手で触らない
床や収納の中でフンらしいものを見つけても、素手でつまんだり、乾いたまま掃除機で吸ったりするのは避けます。周囲を汚さないように扱い、子どもやペットを近づけないようにしてください。
掃除が必要なときは、使い捨て手袋やマスクを着け、フンや周辺を湿らせてから静かに拭き取ります。使用した紙や手袋は袋に入れ、口を閉じて処分します。
フンの量が多い、天井裏や床下に広がっている、強いにおいがある場合は、自分で奥まで入って確認しないほうがよいでしょう。清掃と駆除を一緒に相談したい場面です。

見えない奥まで無理に追わなくて大丈夫です
見つけた穴をすぐ塞がない
壁の中から音がすると、外壁や配管の周りにある隙間を見つけて、すぐ塞ぎたくなるものです。ただ、ネズミが中に残ったまま出口だけを閉じると、別の場所へ移動する可能性があります。
室内側へ出てきたり、壁内で動けなくなったりすれば、新しい被害につながることもあります。侵入口を塞ぐ作業は必要ですが、追い出しや捕獲の状況を見ながら行うのが基本です。
追い出す前に塞ぐのではなく、建物内に残っていないかを考えてから塞ぐ。ここは勢いで決めたくないんですよね。穴が見つかったことと、問題が解決したことは同じではありません。
毒餌だけで済ませにくい場合もある
市販の毒餌や粘着シートを使えば、自分で対応できることもあります。ただし、壁の中だけで音がしている場合は、ネズミが通る場所や餌を食べる場所を確認できないことがあります。
毒餌を食べたネズミが壁内で死ぬと、死骸を回収できず、においや虫の原因になる可能性もあります。粘着シートも、通り道から外れた場所に置けば効果を判断できません。
市販品を使うなら、食品や生ごみを出したままにせず、壁際や家具の裏などの痕跡を見てから置きます。数日試して変化がないときは、同じ方法を長く続けるより相談へ切り替えます。
集合住宅は管理会社を先に確認
世田谷区内のマンションやアパートで壁の中から音がする場合は、自分の部屋だけの問題とは限りません。壁内や天井裏、配管スペースが、隣室や共用部分につながっていることがあるためです。
賃貸住宅では、壁に穴を開けたり、配管周りを塞いだりする前に、管理会社や大家へ連絡してください。無断で手を加えると、修繕費や原状回復について話が複雑になる場合があります。
分譲マンションでも、壁や天井の内側が共用部分に当たることがあります。専有部分と共用部分の区分は建物によって異なるため、管理規約を確認し、管理組合へ状況を伝えます。
| 確認の順番 | 行うこと |
|---|---|
| ステップ1 | 音の時刻と場所を記録する |
| ステップ2 | 室内のフンやかじり跡を見る |
| ステップ3 | 管理会社や管理組合へ伝える |
| ステップ4 | 調査や駆除の担当を確認する |
管理会社には事実から伝える
管理会社へ連絡するときは、「ネズミがいる」と決めつけるより、「何日の何時ごろ、どの壁から、どのような音がした」と伝えます。写真や録音があれば、その有無も伝えてください。
同じ建物でほかにも被害が出ていないか、共用部分を確認してもらえるか、指定の駆除業者がいるかも聞いておきます。個別に業者を呼ぶ前に確認しておけば、費用負担の食い違いを減らせます。
すでに食品被害やフンがある場合は、そのことも隠さず伝えます。音だけの相談と、室内まで被害が出ている相談では、管理側が急ぐ度合いも変わるためです。
世田谷区で相談できる内容
世田谷区では、住居内に侵入したネズミの習性や被害対策について相談を受け付けています。被害状況を電話や窓口で聞き取り、家庭で行える対策について助言する案内です。
予約制の無料サービスとして、住居の外側と室内を対象にした簡易的な侵入口チェックも案内されています。対象はネズミが発生している住居で、商店、事業所、空き家、屋外は含まれません。
相談先は世田谷保健所生活保健課の生活環境衛生です。ネズミや室内の虫などについて相談や駆除指導を行っていますが、区が捕獲や封鎖などの駆除作業をする制度ではありません。
自治体と業者の役割は異なる
自治体への相談は、原因を考える手掛かりが欲しいときや、自分で行える対策を知りたいときに利用できます。いきなり契約する前に、まず一般的な対処方法を確認したい人にも向いています。
一方、民間業者は現地調査、捕獲や追い出し、侵入口の封鎖、清掃や消毒など、実際の作業を依頼する先です。どこまで対応するか、再訪問や保証があるかは業者ごとに異なります。
区へ相談したあとに業者へ依頼しても構いませんし、被害が進んでいる場合は最初から業者へ相談しても構いません。二つの相談先を、どちらか一方だけに決める必要はありません。
業者への相談を考えたい場面
音が一度しただけで、ただちに駆除を頼まなければならないとは限りません。ただし、数日続いている、複数の場所から聞こえる、フンや食品被害もある場合は、調査を相談する理由があります。
壁の内側、天井裏、床下など、自分では確認できない場所に被害がありそうなときも相談の目安です。はしごを使って無理に入ったり、狭い場所で長時間作業したりする必要はありません。
次のような状況が重なっている場合は、管理会社や世田谷区への相談だけでなく、駆除業者による現地調査も検討します。
- 音が数日以上続いている
- フンやかじり跡がある
- 食品が荒らされている
- 壁内から強いにおいがする
- 配線付近から音がする
一項目だけなら様子を記録できる場合もありますが、複数が当てはまるなら長く待ちすぎないほうがよいでしょう。被害場所が増える前に、調査できる範囲を聞いてみます。
依頼前に作業範囲を確かめる
駆除業者へ相談するときは、料金の総額だけを見るのではなく、その金額に何が含まれているかを確認します。現地調査だけの金額と、封鎖や清掃まで含む金額では内容が異なります。
一度の捕獲だけでは、侵入口が残って再び入られることがあります。反対に、穴を塞ぐだけでは建物内に残ったネズミへ対応できません。捕獲や追い出しと封鎖の両方を確認したいところです。
見積もりを受け取ったら、次の内容が書かれているかを見ます。書かれていない項目は、契約前に追加料金の有無を尋ねてください。
| 確認する項目 | 聞いておきたい内容 |
|---|---|
| 現地調査 | 調査料と出張料が必要か |
| 駆除作業 | 捕獲や追い出しの範囲 |
| 侵入口対策 | 封鎖する場所と使用材料 |
| 清掃・消毒 | フンや汚れの処理を含むか |
| 再訪問 | 何回まで料金に含まれるか |
| 保証 | 対象期間と適用条件 |
相見積もりは同じ内容で比べる
複数の業者を比べる場合は、安い順に並べるだけでは判断しにくいものです。一社は捕獲だけ、別の一社は侵入口の封鎖や清掃まで含んでいる可能性があります。
調査した場所、作業する場所、使用する方法、再訪問の回数をそろえて比べます。書面に残らない説明がある場合は、見積書への追記を依頼しておくと後から確認できます。
急いでいると、その場ですぐ契約したくなるかもしれません。それでも、追加費用が発生する条件と、建物を傷めた場合の対応だけは聞いておきたいところです。
音と痕跡を見て相談先を決める
世田谷区で壁の中から音がするときは、まず時刻、場所、音の種類を記録し、室内にフンやかじり跡がないかを確認します。音だけでネズミと決めず、複数の手掛かりが重なるかを見てください。
集合住宅なら管理会社や管理組合へ連絡し、戸建てを含めて対策方法を相談したい場合は世田谷保健所を利用できます。実際の調査や駆除が必要な場合は、民間業者の作業範囲を確認して依頼します。
今夜また音が聞こえたら、壁を叩いたり穴を塞いだりする前に、時刻と場所を一つだけ書き残してみてください。その記録が、明日どこへ連絡するかを考える最初の材料になります。












