タヌキはどこから入る?住宅まわりの侵入口の見つけ方と初動の考え方

庭にフンの跡があった、夜中に物音がした、気がついたら床下に入り込まれていた。そういった経緯でこのページにたどり着いたかたも多いと思います。タヌキが「どこから入ってきたのか」は、対策を考える前にまず確認しておきたいことの一つです。

『ガイノワ』のシンです。侵入経路を確認しないまま忌避剤だけ試して終わりにしてしまう、というケースをよく見かけます。入り口が残っていると、においや音は一時的に落ち着いても、しばらくしてまた戻ってきます。最初の確認をどこからはじめればいいか、順に見ていきます。

タヌキは柔軟な体を持っていて、直径8〜10cm程度の隙間があれば通り抜けられるとされています。思っていたより小さな隙間が入り口になっているケースは少なくありません。

目次

タヌキがよく使う侵入口はどこか

住宅まわりで特に確認したいのが、床下の通気口と換気口です。古い物件では金属メッシュが劣化して穴があいていたり、留め具がゆるんでいるケースがあります。ここは一度タヌキに見つかると繰り返し使われやすい場所です。

外壁と増築部分の接合部、基礎と地面の間にできた隙間なども要注意です。リフォームや増築の後で「ここは大丈夫だろう」と思っていた箇所に空隙が出ていることがあります。外から見ただけでは分かりにくいので、地面に近いところを這うように確認するつもりで見てみてください。

庭から建物への導線も頭に入れておきたいです。茂みや資材の積み上がった物陰を経由して、建物の基礎まで近づいてくるルートをとることが多いとされています。タヌキは夜行性なので日中はどこにいるか見えにくく、気がついたら常連になっているという状況になりやすいんですよね。

庭の何がタヌキを引き寄せているか

侵入口の確認と同じくらい見ておきたいのが、庭の環境です。タヌキは雑食で、生ゴミ、ペットの餌、柿やイチョウの実、家庭菜園の野菜くずなど、さまざまなものを食べます。庭にこれらが残っている状態が続いていると、侵入口を塞いでも別の箇所から試みられやすくなります。

茂みや雑草の刈り残しも確認したいです。身を隠せる場所があると、日中そこで潜伏してから夜に活動するという流れになりやすい。庭の見通しをよくしておくことが、侵入を試みられにくくする上で地味に効いてきます。

庭の環境と侵入口、どちらから手をつけるか迷ったら、まず侵入口の確認を先にする

自分で確認してよい範囲と難しい場面

庭まわりの目視確認、フンや足跡の場所の記録、通気口の状態のチェックは自分で進めてよい範囲です。懐中電灯を持って基礎まわりや床下点検口の付近を確認するだけでも、「ここが怪しい」という場所が絞り込めることがあります。

難しいのは、床下深部や屋根裏への確認です。タヌキが屋根裏に入り込んでいるケースでは、屋根に近い部分や外壁高所の隙間が使われていることがあります。高所や狭い空間での作業は安全面でのリスクが出やすいので、確認が難しいと感じたら無理に進まないほうがいいです。

侵入経路が複数ありそうな場合も、自力で全部塞ごうとすると抜け漏れが出やすい。一箇所だけ塞いで終わりにしてしまうと、別の穴が残っている間は意味が薄くなります。

侵入口を塞ぐときに気をつけたいこと

通気口や換気口を塞ぐには、網目が7.5cm以下の金網かパンチングメタルを使うのが基本です。タヌキは穴掘りが得意なため、地面に設置するネットは30cm程度埋め込むか、L字型に折り曲げて設置しないとくぐり抜けられてしまうことがあります。

内部にタヌキが残っている状態で全ての出口を塞ぐのは避けてください。逃げ道がなくなった状態で閉じ込めてしまうと、中で暴れたり死亡したりと、対処が複雑になります。燻煙剤などで外へ追い出してから封鎖するか、封鎖は業者に任せるのが安全です。

  • 網目は7.5cm以下の金網を選ぶ
  • 地面設置のネットは30cm程度埋め込む
  • 内部に動物がいる状態で全口を塞がない
  • 劣化した既存メッシュはそのまま使わない
  • 複数の侵入口をまとめて確認してから封鎖する

自分で封鎖を進めても「完全に塞げたか」の確認が難しい場合は、その後数日間フンや足跡の位置を記録しておくと、別の経路がまだ残っているかどうかの手がかりになります。

法律との関係で押さえておきたいこと

タヌキは鳥獣保護管理法の対象です。忌避剤の散布や環境整備は自分で行えますが、罠による捕獲は原則として許可が必要です。狩猟免許の取得と自治体への申請が必要で、手続きには時間がかかります。

「追い出す」「近づけない環境をつくる」「侵入口を塞ぐ」という流れは自分でも対応できますが、捕獲は許可なしに動くと罰則の対象になりますので注意してください。

業者へ相談する目安はどこか

次のような状況が重なってきたら、自力での対応には限界が出てきます。一度相談してみることを考えてよい場面です。

  • 侵入口が複数あり、特定しきれない
  • 床下や屋根裏への侵入が疑われる
  • 封鎖したつもりでも数日以内にフンが戻ってくる
  • フンや尿の汚染範囲が広い
  • 高所・狭所など確認自体が難しい場所がある

業者へ依頼する場合は、侵入口の特定から追い出し、封鎖、清掃・消毒まで一連で対応してくれるかどうかを確認しておきたいです。作業範囲がどこまで含まれるかは業者によって異なるため、見積もりの段階で聞いておく方が後で困りません。

侵入口の確認から始めてみてください

タヌキの侵入対策は、忌避剤や超音波機器だけを試す前に、まず「どこから入っているか」を確認することが出発点になります。床下の通気口、基礎まわりの隙間、庭からの導線。これらをひとつずつ見ていくと、見当がつく場合があります。

法律上、捕獲は許可が必要ですが、環境整備や封鎖は自分でも進められます。ただし、複数の経路が残っている場合や屋根裏への侵入が疑われる場合は、早めに業者へ状況を相談してみるのが無難です。タヌキは一度居心地のいい場所を見つけると繰り返し来ることが多く、封鎖の精度が仕上がりを左右します。

まず今週末にでも、庭まわりと基礎の通気口の状態を懐中電灯で一度確認してみてください。フンや足跡の位置と合わせて見ると、どのルートが使われているか絞り込みやすくなります。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ガイノワ」シン

害獣・害虫の被害や対処法、業者の選び方、料金の見方を、『ガイノワ』がひとつひとつわかりやすく解説しています。

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