一度アライグマを追い出せたとしても、同じ場所からまた入ってきたという話はめずらしくありません。追い出したあとの侵入口をそのままにしておくと、別の個体がルートをたどってくることがあるためです。
『ガイノワ』のシンです。今回は、アライグマの再発防止をテーマに、侵入口の封鎖・エサになるものの管理・再発保証の見方まで、順に整理していきます。駆除後の「あとは何もしなくていい?」という疑問を持った方に、参考にしてもらえるとうれしいです。
難しく考えなくていいんですよね。ただ、確認しておきたい順番はあります。
なぜ再発しやすいのか
アライグマには、一度エサ場や巣として使った場所を記憶し、繰り返し戻ってくる習性があります。追い出しに成功しても、侵入口が残ったままなら、同じ個体が戻る可能性があるだけでなく、別の個体が同じルートで侵入してくる可能性も高い。
また、忌避剤や光などで嫌がらせをする方法は、時間が経つとアライグマが慣れてくることがあります。物理的に入れなくする封鎖が、再発防止の中心になる理由がここにあります。
よくある侵入口の場所
アライグマは手先が器用で、人間が気づきにくい隙間から入ってきます。屋根のすき間、軒下の隙間、換気口、通気口、増築部分の継ぎ目、床下通気口あたりが特に見落とされやすい場所です。
「1か所だけ封鎖したのにまた入ってきた」というケースでは、別の侵入口が残っていたことがほとんどです。侵入口は複数ある前提で確認する必要があります。
- 屋根のすき間・軒下の継ぎ目
- 換気口・通気口(カバーが古くなっている場合)
- 増築部分の屋根付近の取り合い
- 床下通気口・基礎部分のすき間
- 庭木や外壁から屋根への登り口
庭木の枝が屋根に届いている場合は、登り口になっていることがあります。剪定して屋根との距離をとるだけで、ルートの一つを断てることがあります。
封鎖で気にしたいこと
侵入口の封鎖は、アライグマが完全に外に出た状態を確認してから行うことが前提です。中に残ったまま封鎖すると、閉じ込めた個体が暴れて被害が広がったり、死骸が残って別の問題が起きたりします。

封鎖は「全部いなくなってから」が大前提
封鎖には金属製のネットやパネルが使われることが多く、アライグマが力で広げにくい素材と固定方法が重要です。テープや薄い板で仮留めしただけでは、力の強いアライグマに再び開けられることがあります。
エサになるものをなくす
侵入口を封鎖しても、エサになるものが敷地内に残っていると、アライグマが別のルートを探す動機になります。生ごみや果実の放置は特に注意したい点です。
大田区や上尾市など自治体の案内でも、「ペットのエサや生ごみを外に放置しない」「敷地内の果物や野菜は早めに収穫する」が繰り返し示されています。敷地が広い場合や果樹がある場合は、少し時間をかけて確認しておきたいところです。
- 生ごみ・残飯の管理
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ふたつきのごみ箱を使い、外に放置しない。夜間は特に注意したい。
- 果実・農作物の収穫管理
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収穫期を過ぎた実をそのまま放置しない。庭木の実も同様に見ておく。
- ペットのエサ皿
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食べ残しを外に出しっぱなしにしない。特に夜間の放置は引き寄せる一因になる。
業者の再発保証、何を確認するか
駆除業者の再発保証は、会社によって内容がかなり違います。「保証あり」と書いてあっても、保証の対象範囲・期間・条件をよく見ないと、いざ再発したときに適用外になるケースもあります。
保証期間は業者によって1〜2年から最長10年以上までばらつきがあります。また、建物の劣化や施工後の躯体工事による新たな侵入口からの被害は保証対象外となることが多いため、「何が保証の対象で、何が対象外か」を契約前に確認しておくのが安心です。
- 保証期間の長さ(1年・2年・10年など)
- 再発時の対応内容(無料再施工か有料か)
- 保証対象外になる条件の確認
- 定期点検が含まれるかどうか
わたしなら、保証の「年数」よりも「何が対象か」を先に見ます。年数が長くても、除外条件が多ければ実際のカバー範囲は狭くなることがあるので。
自分で見てよい範囲と業者に頼む目安
エサの管理や庭木の剪定は、自分でも進められる範囲です。屋根まわりや床下の侵入口を確認したいなら、外から目視できる範囲でフンの跡・泥汚れ・すき間がないかを見てみるのはかまいません。
ただ、実際の封鎖作業を自分で行うのは難しい場面が多いです。高所作業になるケース、複数の侵入口が入り組んでいるケース、建物の構造に合わせた素材と固定方法が必要なケースなどは、専門業者に見てもらうほうが確実です。
「封鎖したつもりだったのに、3か月後にまた音がしてきた」という声は少なくありません。再発したと気づいたときは、前回と同じ対処を繰り返す前に、一度業者に確認を頼む方が早く解決することがあります。
駆除後に続けたい小さなこと
アライグマの再発防止は、一度封鎖して終わりではなく、生活の中で続けていく習慣に近いものです。侵入口を封鎖した後も、数か月に一度は外まわりを確認して、封鎖した箇所に緩みがないか、新たなすき間ができていないかを見ておくと安心です。
エサ管理や庭の整理は、アライグマだけでなくハクビシンやタヌキなど別の動物が住み着くリスクを下げることにもつながります。大げさな設備は必要なく、「外に食べ物を出しっぱなしにしない」「茂みをすっきりさせておく」くらいの積み重ねから始められます。
もし今、屋根裏や軒下でまた音がしているなら、まず侵入口が残っていないか確認することを最初の一歩にしてみてください。場所が分かれば、次に何を頼めばいいかも見えてきます。












