テンを一度追い出しても、しばらくするとまた戻ってきた──そういう経験をした方からの相談は、思ったより多いです。駆除はできたのに、なぜ繰り返すのか。その理由を聞いてみると、多くの場合、侵入口の封鎖が後回しになっていたり、気づかない穴が残っていたりします。
こんにちは、『ガイノワ』のシンです。今回は、テンの再発防止について、侵入口の封鎖を中心に、餌場への考え方も含めて順に見ていきます。
テンが再び戻ってくる理由
テンは帰巣本能が非常に強い動物です。一度住み着いた場所への執着が強く、追い出しだけで終わった場合、同じ経路から再侵入するケースが多く報告されています。
追い出し後に侵入口が開いたままになっていれば、数日から数週間で戻ってくることもあります。忌避剤や超音波装置だけで封鎖を省いた場合も、効果が薄れるにつれて再び近づいてきます。再発を防ぐには、「追い出し」と「封鎖」の両方を順番に行うことが基本です。
テンがよく使う侵入口の場所
テンはわずか3センチ程度の隙間からでも侵入できます。点検するときは「まさかここから」という感覚は一度脇に置いて、建物の外周をひと回りしてみることをすすめます。
よく確認されている侵入口の場所を以下にまとめました。
- 軒天(のきてん)の割れや劣化した通気口
- 屋根と外壁の取り合い部分の隙間
- 床下換気口や基礎まわりのひび
- 配管・ケーブルの貫通部まわりの隙間
- 築年数が経った住宅の軒先面戸板の通風口
築年数が古い家ほど、見落としやすい隙間が増えていきます。「ここは大丈夫だろう」と飛ばさず、一か所ずつ確認するほうが後から後悔しにくいです。
侵入口を封鎖するときの順番
封鎖をするとき、まず気をつけたいのが「中にいる状態で塞がない」ことです。テンが屋根裏にいるまま封鎖してしまうと、中で死んで悪臭の原因になったり、出口を探して建材を噛み破ることがあります。

追い出しを先に済ませてから封鎖、この順番だけは崩したくない
追い出しを先に行い、テンが外に出たことを確認してから封鎖に移ります。封鎖素材は、樹脂ネットや薄い網だとテンに噛み破られる可能性があるため、ステンレス金網(6〜9mm目)やパンチングメタル(板厚1mm以上)が適しています。固定はビスで機械的に留め、隙間にはブチルテープや防鼠パテを合わせて使うとより確実です。
餌場を作らないという考え方
侵入口を塞ぐのと同じくらい、テンを敷地に引き寄せる要因を減らすことも、長い目で見ると再発防止につながります。テンは雑食で、生ごみや果実の落下物、ペットのえさなども食べます。
「封鎖はしたけれど、庭に食べ物が落ちたままになっている」という状況は、テンを敷地内に呼び込みやすい条件が残っている状態です。生ごみはふたのあるゴミ箱に入れる、柿や梅など落果しやすい木のそばは定期的に片付ける、ペットのえさは食べ残しを外に置かないといった習慣が、地味ですが効果があります。
- 餌場をなくす習慣の例
-
生ごみはふたつき容器で管理する・落果は早めに片付ける・ペットのえさは外に放置しない・コンポストや堆肥置き場は蓋や囲いで管理する
自分で見てよい範囲と業者に頼む目安
外壁の外側から目視できる範囲の点検、目立つ隙間の仮押さえ程度なら、自分で確認してみる価値はあります。ただ、屋根裏や天井裏の中まで入って侵入口を探す作業は、高所・暗所・粉塵への対策が必要で、見落としも出やすいです。
こういう場面では業者への相談を考えてみてください。
- 封鎖したのに再侵入が続いている
- 屋根裏への入り方が分からない
- 侵入口の場所が特定できない
- 封鎖材の選び方・固定方法に自信がない
- フンや尿の汚染が広がっている
自力でやりきれる範囲には限界があります。「とりあえず自分でやってみたけど改善しない」という状況が続くときは、早めに相談してみるほうが、結果的に時間もお金も無駄にしにくいと感じています。
封鎖後も続けたいことを整理する
テンの再発防止で大切なのは、侵入口の封鎖と、敷地に引き寄せる要因を減らすことの両方を続けることです。封鎖は施工で一度できますが、建物は時間とともに劣化し、新しい隙間ができることもあります。年に一度程度、外周を見て回る習慣がつくと、異変に早く気づけます。
テンは鳥獣保護管理法で保護されているため、許可なく捕獲・殺傷することは違法です。「追い払いたい」という気持ちから無理に自力で捕まえようとするのは、法律上のリスクもあります。追い出し・封鎖・環境改善という順番で進めることが、再発を減らすうえで現実的な方向です。
侵入口の数や場所は、家の構造によってかなり違います。「まずどこを見ればいいか分からない」という段階なら、業者に一度点検だけ依頼して、状況を把握するところから始めるのも一つの考え方です。











