こんにちは。夜になると屋根裏からドスドスと足音が聞こえ、「アライグマが入ったのでは」と落ち着かなくなることがあります。天井の上は見えないだけに、音がするたびに被害が広がっているような気持ちになるものです。
ただ、屋根裏の物音だけでは、アライグマだと決められません。横浜市では住居内へ侵入したアライグマなどによる生活被害について相談できますが、市が対応する範囲と、所有者が行う修繕は分けて考える必要があります。
『ガイノワ』のシンです。この記事では、市へ相談すると何を確認してもらえるのか、自分でどこまで見てよいのか、民間業者へ頼む場面はどこからなのかを、順を追ってお伝えします。
最初は被害の状況を確認する
屋根裏から音がしても、すぐに屋根へ上ったり、点検口から中へ入ったりする必要はありません。まずは室内や地上から安全に確認できる情報を集めます。音がした時刻や場所だけでも、相談時には役立つ材料になります。
アライグマは夜間に活動することが多く、建物の屋根裏を休息や繁殖の場所として利用する場合があります。ただし、夜に音がする動物はほかにもいるため、足音だけで種類を断定せず、複数のサインを見ていきます。
安全な場所から確認したい内容は、次のようなものです。全部を一度に調べるのではなく、気づいたことから記録して構いません。
- 音が始まる時刻と止まる時刻
- 音が聞こえる天井の位置
- 天井の染みや変色の有無
- 室内に広がるにおいの変化
- 軒下や換気口の破損
スマートフォンで音を録音し、天井の染みを撮影しておく方法もあります。姿を撮ろうとして動物へ近づく必要はありません。相談先へ説明できる記録が少し残っていれば十分です。
横浜市へ相談できる被害とは
横浜市では、アライグマやハクビシンが屋根裏などの住居内へ入り、生活被害が生じている場合に相談を受け付けています。条件に合えば、専門業者による箱わなの設置と回収を利用できる場合があります。
毎晩のように屋根裏を歩く音がする、天井に尿と思われる染みがあるといった具体的な被害がある場合は、横浜市の窓口へ状況を伝えてみるところから始められます。
- 相談対象になりやすい状況
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屋根裏へ住み着いた気配があり、継続する物音やフン尿による天井の染みなど、住居内の生活被害が起きている場合です。
- 支援対象になりにくい状況
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庭や道路を通っただけの目撃や、屋外に足跡があっただけで、住居内への侵入被害を確認できない場合です。
- 市へ伝えたい内容
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被害が始まった時期、音がする頻度、天井の染みやにおいの有無、建物が持ち家か賃貸かを分かる範囲で伝えます。
相談したからといって、すべての住宅で必ず箱わなが設置されるわけではありません。現場の条件や被害状況、年度内の対応状況などによって案内が異なる可能性があるため、まず対象になるかを確認します。
市が行うことと行わないこと
ここで分かりにくいのが、市へ相談した後に住宅の問題がどこまで解決するのかという点です。横浜市の支援は、条件を満たした場合の箱わなの設置と回収が中心で、建物の修繕を一括して任せられる制度ではありません。
市の案内では、アライグマやハクビシンの箱わなは、年度内に一人当たり2週間まで設置されます。期間が決まっているため、設置すれば必ずその間に捕獲できるとは限らない点も知っておきたいところです。
| 対応内容 | 主な考え方 |
|---|---|
| 被害相談 | 横浜市へ状況を伝え、支援対象になるか確認する |
| 箱わなの設置 | 条件に合う住居侵入被害で実施される場合がある |
| 捕獲後の回収 | 市が手配した専門業者が対応する場合がある |
| 侵入口の封鎖 | 住宅所有者が民間業者などへ依頼して行う |
| フン尿の清掃 | 市の捕獲支援とは別に検討する |
| 天井などの修繕 | 建築や修繕に対応する業者へ相談する |
調べながら一度立ち止まったのは、捕獲と住宅の復旧が同じ作業ではないことでした。動物が捕まっても、侵入口やフン尿の汚れが残れば、住まい側の問題は終わりません。

捕まえた後のことも残るんですよね
相談から対応までの進め方
横浜市へ連絡する前に完璧な調査をする必要はありません。屋根裏へ入らずに分かる情報をまとめ、市へ相談し、その後に不足する作業を確認します。順番を分けると、何を誰へ頼むのかが分かりやすくなります。
基本的な進め方は、次の3段階です。動物の姿が見えなくても、継続する生活被害があれば、その内容を伝えて相談できます。
- ステップ1 被害を記録する
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物音がした日時と場所、天井の染み、におい、外から見える破損を、安全な範囲で記録します。
- ステップ2 横浜市へ相談する
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住居内への侵入被害があることを伝え、箱わなの設置対象になるか、必要な手続きがあるかを確認します。
- ステップ3 残る作業を確認する
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侵入口の調査や封鎖、フン尿の清掃、断熱材や天井材の交換が必要なら、対応できる民間業者へ相談します。
市の支援を待つ間にも天井の傷みが進んでいる、室内まで強いにおいが届くといった場合は、市への相談と並行して業者へ現地調査を頼む方法もあります。
緊急性を感じると、最初に見つけた業者へすぐ頼みたくなります。ただ、何の作業が必要なのかを先に確かめるだけで、捕獲だけ頼んで封鎖が残るといった行き違いを減らせます。
自分で見てよい範囲を知る
自分で確認してよいのは、室内から天井を見る、地上から軒下を眺める、物音を録音するといった、動物と接触せずに行える範囲です。高い場所や狭い場所まで無理に見に行く必要はありません。
特に避けたいのは、アライグマがいる可能性のある屋根裏へ入り込むことです。暗く狭い場所では逃げ道を確保しにくく、母獣が子育て中であれば、近づいた人を警戒することも考えられます。
自分で行う確認と、専門的な作業の境目は次のように考えられます。わたしなら、脚立より上へ行く作業は無理に進めません。
- 室内から天井の染みを見る
- 物音の日時を記録する
- 地上から軒下を確認する
- 屋根や屋根裏へ入らない
- フンを素手で触らない
フンや尿で汚れた場所を清掃する場合も、舞い上がった汚れを吸い込まないための準備が必要です。広範囲にたまっている、断熱材まで汚れている、天井裏へ入らなければ届かない場合は業者へ相談します。
勝手に捕獲しないほうがよい
屋根裏にいる動物を見つけても、市販のわなを購入して、そのまま自分で捕まえてよいわけではありません。野生鳥獣の捕獲には法令上の扱いがあり、アライグマは特定外来生物にも指定されています。
捕獲した後には、わなの管理や捕獲個体の扱いも発生します。見つけた人が自由に別の場所へ運んだり放したりできるものではないため、捕獲を考える前に横浜市へ手続きと対応方法を確認してください。
捕まえることだけを急ぐと、屋根裏に子どもが残ることや、別の個体が入り直すことも考えられます。捕獲だけでなく、建物から動物がいなくなった確認と侵入口の封鎖までを一つの流れとして考えます。
アライグマかを見分ける手がかり
横浜市の住宅へ侵入する可能性がある動物には、アライグマのほか、ハクビシンやネズミなどもいます。屋根裏から聞こえる音の大きさだけでは、種類を正確に決めることは難しいものです。
アライグマは目の周囲に黒い模様があり、尾に黒っぽい輪のような縞が見られます。前足と後ろ足に5本の指があり、人の手に近い形の足跡を残すことも特徴の一つです。
| 手がかり | 確認するときの考え方 |
|---|---|
| 足音 | 大きさだけで断定せず、時間帯や移動範囲を記録する |
| 足跡 | 5本の指が見えるか、安全な地面で確認する |
| 姿 | 尾の縞や目の周りの模様が手がかりになる |
| 天井の染み | フン尿被害の可能性があるため場所と広がりを記録する |
| 侵入口 | 軒下や換気口などの破損を地上から見る |
姿が見えなくても、市や業者は物音、フン、足跡、建物の破損などを合わせて確認します。動物を追い詰めて撮影するより、接触しないまま残せる手がかりを集めるほうが現実的です。
追い出しと封鎖の順番に注意
アライグマらしい動物が屋根裏へ入っている場合、外から見つけた穴をすぐにふさぎたくなるかもしれません。しかし、中に動物が残っている段階で封鎖すると、屋根裏へ閉じ込めてしまうおそれがあります。
特に春から夏にかけては、屋根裏を子育ての場所として利用している可能性も考えます。親だけが外へ出たタイミングで穴を閉じると、子どもが内部に残ることがあるため、不在確認をせずに塞ぐのは避けます。
基本は、建物内にいる動物の状況を確認し、追い出しや捕獲を行い、残っていないことを確かめてから侵入口を封鎖する順番です。侵入口が複数ある場合もあるため、一か所だけ直せば終わるとは限りません。
侵入口として確認したい場所
アライグマは木登りができ、器用な前足も持っています。地面に近い穴だけでなく、雨樋や庭木を足場にして屋根付近へ移動し、傷んだ軒天や屋根の隙間から入ることも考えられます。
外周を確認するときは、地上から見える範囲に留めます。双眼鏡やスマートフォンの拡大機能を使えば、脚立や屋根へ上らなくても、換気口の外れや軒下の破損を見つけられる場合があります。
- 軒天や屋根の継ぎ目
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板の外れ、割れ、浮きがないかを確認します。古い住宅では小さな傷みが広がっている場合もあります。
- 換気口や通気口
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カバーや金網が外れていないか、周辺に毛や汚れが付いていないかを地上から見ます。
- 雨樋や庭木の周辺
-
屋根へ届く枝や登りやすい構造があると、動物が高い位置へ移動する足場になる可能性があります。
侵入口の封鎖では、動物に動かされにくい材料を使い、周囲の傷みも含めて補修します。表面へ板を置くだけでは再び動かされることもあるため、建物に合わせた施工が必要です。
業者へ頼む目安を考える
市の支援対象になるか分からない段階でも、天井の傷みや強いにおいがある場合は、住宅側の被害を確認する必要があります。動物への対応と建物の修繕をまとめて相談できる業者もありますが、作業範囲は会社ごとに異なります。
屋根裏へ入らなければ侵入口を確認できない、高所に破損がある、フン尿が広範囲にたまっている、何度追い出しても音が戻る。このような場合は、自分で続けるより業者へ相談する場面です。
業者への相談を考えたい目安を挙げます。一つだけ当てはまったから必ず契約するという意味ではなく、現地調査を頼むかどうかを決める材料として見てください。
- 天井に染みやたわみがある
- 室内まで強いにおいがする
- 屋根付近に破損が見える
- 複数の場所から音がする
- 追い出しても音が戻る
被害が軽く見えても、高い場所の作業には転落の危険があります。費用を抑えようとして自分で屋根へ上り、別の修理が必要になる流れは避けたいところ。安全に確認できない場所は最初から分けて考えます。
依頼前に作業範囲を確かめる
害獣対応の見積もりは、動物を追い出す作業だけの場合もあれば、侵入口の封鎖や清掃、消毒、修繕まで含む場合もあります。金額だけを比べると、必要な作業が抜けていることに気づきにくくなります。
ここは勢いで決めたくないんですよね。最初の見積もりが安くても、封鎖や清掃が別料金なら、最終的な負担は変わります。少なくとも、どこまで実施する金額なのかは書面で確認します。
| 確認項目 | 業者へ聞きたい内容 |
|---|---|
| 調査 | 動物の種類と侵入口をどこまで確認するか |
| 追い出し・捕獲 | どの方法を使い、捕獲手続きは誰が行うか |
| 侵入口封鎖 | 何か所を、どの材料で補修するか |
| 清掃・消毒 | フン尿や汚れた断熱材をどこまで処理するか |
| 再訪問 | 施工後に物音が続いた場合の対応があるか |
| 保証 | 対象範囲と対象外になる条件は何か |
複数社を比べる場合も、同じ作業範囲で比べなければ金額差の理由が分かりません。現地調査後に追加作業が必要になったとき、契約前に説明してもらえるかも確認しておきます。
賃貸住宅では先に連絡する
賃貸住宅や分譲マンションで屋根裏から音がする場合は、自分で業者を手配する前に、管理会社や大家、管理組合へ連絡します。屋根や外壁、共用の天井裏は、入居者だけでは工事を決められない部分だからです。
連絡するときは、音がする時間、部屋の位置、天井の染みやにおいの有無を伝えます。録音や写真も残しておくと、管理側が現地確認や業者手配を進める際の材料になります。
対応を待つ間も、点検口を開けたり、自分で毒餌やわなを置いたりするのは避けます。管理側が予定している調査や駆除の妨げになることもあるため、まず指示を確認してください。
横浜市への相談から始めよう
横浜市で屋根裏にアライグマがいる疑いがある場合は、音の時刻や場所、天井の染み、におい、外から見える破損を安全な範囲で記録します。そのうえで、市へ住居内の生活被害として相談し、支援対象になるかを確認します。
市の箱わなは捕獲の支援であり、侵入口の封鎖やフン尿の清掃、天井の修繕まで含むものではありません。市が行う部分と住宅側に残る作業を分けて考えると、次に相談する相手が見つけやすくなります。
今夜また音がしたら、まずは聞こえた時刻と天井の場所を一つだけメモしてみてください。屋根裏へ入らなくても、その小さな記録が市や業者へ状況を伝える最初の手がかりになります。












