夜になって天井裏からカサカサ音がした、ベランダに黒いフンが落ちていた。そういう状況になってはじめて「コウモリって、どこに相談すればいいんだろう」と気づく方が多いと思います。
『ガイノワ』のシンです。世田谷区のコウモリ被害について、区の窓口に相談できることと、そこでは対応できないことを整理しながら、業者に頼む目安まで一緒に見ていきます。
結論から言うと、世田谷区の窓口はコウモリの相談を受け付けていますが、実際の追い出しや封鎖作業は行っていません。ではどのタイミングで民間業者を頼めばいいのか、順番に確認していきます。
まず知っておきたい法律の話
コウモリは「鳥獣保護管理法」によって保護されている野生動物です。許可なく捕まえたり殺傷したりすると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になります。家に棲みついて困っていても、自分で勝手に駆除することはできません。
ただし、「追い出すだけ」なら話が少し変わります。忌避剤や光、超音波などを使ってコウモリが嫌がる環境を作り、自然に外へ出ていくようにするのは合法です。侵入口を塞いで戻れなくする封鎖作業も、コウモリを傷つけなければ問題ありません。
この「捕獲・殺傷はNG、追い出しと封鎖はOK」という前提が、自治体対応の限界とも深く関係しています。
区の窓口でできること
世田谷区の場合、コウモリに関する相談は環境保全課や生活衛生関連の窓口が対応していることが多いです。電話やメールで問い合わせると、今の状況をヒアリングしてもらい、対処法の案内や業者の紹介につないでもらえる場合があります。
公道や共用部分にコウモリの死骸が落ちている場合は、区が回収に対応してくれることもあります。一方、個人宅の屋根裏や軒下に棲みついているケースでは、区が直接作業に来ることはまずありません。

「区に電話したら、業者を紹介してもらえた」という声もよく聞きます
区ではやっていないこと
自治体がコウモリ被害を直接解決してくれると思っていると、話が前に進まずに時間が経ってしまうことがあります。区の窓口が対応しないのは次のような内容です。
- 個人宅への追い出し作業
- 屋根裏・軒下への侵入口封鎖
- フンの清掃・消毒
- コウモリの捕獲・殺傷(法律上、区でも不可)
- 民間業者への費用補助(区単独の補助制度は基本なし)
費用の補助制度については区のホームページや窓口で最新情報を確認するのが確実です。制度内容は年度によって変わることがあります。
業者に相談する目安
区の窓口で相談して「業者に頼んでください」という案内が来た時点で、次のステップに移るタイミングです。ただ、そこまで待たなくても業者に連絡してよい場面はあります。
- 毎晩音や気配が続いている
-
天井裏や軒下から継続して音や羽音がある場合、すでに複数頭が棲みついている可能性があります。放置すると糞の量が増え、清掃費用も上がります。
- フンが目立つようになった
-
コウモリのフンは乾燥すると粉状になり、吸い込むことで健康リスクが生じます。外壁やベランダへの付着が目立ち始めたら、早めに動いたほうが安心です。
- 侵入口が見つからない
-
コウモリは幅1センチ程度の隙間からでも入り込みます。自分で探しても見当たらない場合は、業者に現地調査を頼むのが現実的な選択です。
「まだ大丈夫かな」と様子を見ている間に、棲みつく頭数が増えてしまうのがコウモリ被害の難しいところです。見かけた頻度が上がっていると感じたら、相談だけでも早めに動いておくと気持ちが楽になります。
業者に頼む前に見ておきたいこと
コウモリ駆除の費用は、被害の程度や作業範囲によってかなり幅があります。軽度であれば数万円から10万円未満でおさまることが多いですが、屋根裏全体の封鎖と清掃・消毒まで含めると15万〜30万円前後になるケースもあります。
見積もりを取るときに確認したいのは、「追い出し」「封鎖」「清掃・消毒」「保証期間」がどこまで料金に含まれているかです。追い出しだけで終わり、封鎖や清掃は別料金というケースがあるため、合計金額の中身を先に確認しておくと後悔が少なくなります。
複数社に見積もりを依頼して、内容と金額を比べてみることを最低でも2社は試してみてほしいと思います。急いで1社で決めると、作業後に「ここも頼めばよかった」と感じる場面が出てきやすいです。
世田谷区で相談する流れをまとめると
コウモリ被害に気づいたら、まず区の窓口(環境保全課・生活衛生関連)に電話して、今の状況を伝えてみるのがひとつの方法です。相談自体は無料で、対処の方向性を聞けます。ただし、実際の追い出しや封鎖は自分か業者が対応することになります。
音やフンが続いているなら、区への相談と並行して業者への問い合わせも動かしていいタイミングです。「区に聞いてから業者」という順番にこだわりすぎると、その間に被害が広がることもあります。状況に応じて柔軟に動いてみてください。
はじめから「区には頼めない」と決めつけず、一度電話して状況を話してみるだけでも、次に何をすべきかが少し見えやすくなります。







.jpg)




